株式会社Aster

Profile

地震犠牲者をなくすため脆弱な組積造建物の補強材を開発

起業のきっかけ、ミッション、ビジョン

Asterは、「災害」という意味である “disaster” からdisを取った名前です。名前の通り、災害による犠牲者がゼロになる世界というビジョンを掲げ、設立されました。中でも、第一に取り組むのは、「世界の地震による犠牲者をゼロにする」というミッションです。

取り組んでいる課題

世界人口の60%以上が組積造住宅と呼ばれるレンガ・石・ブロックなどを積み上げた住宅に住んでいます。この住宅の多くは、地震に対する脆弱性が高いため、世界の地震による犠牲者の約80%が、この住宅の崩壊によるものとなっています。我々がまずタックルするのは、この組積造住宅の崩壊により多くの犠牲者が出ているという課題です。

ソリューション・サービス

組積造住宅は、住宅の種類の選択の余地がない途上国または歴史的建造物の多いヨーロッパで主に使われており、この地域において住宅の耐震性が一向に向上しない大きな理由は、
1.耐震補強にまわす金銭的な余裕やモチベーションがない
2.耐震補強をするのに必要な技術やエンジニアを持ち合わせていない
3.耐震補強が建物の美観を損ねてしまう
の3点となっています。我々は、大部分の組積造住宅において必ず用いられ、簡単に購入・使用できる建材である、「塗料」を用いた耐震補強法を開発しました。

ビジネスロジック

関連情報

メンバー

鈴木 正臣

Co-Founder, CEO
1978年静岡市生まれ。米国で留学中に、社長である父親が病気で倒れ、経営支援の為に緊急帰国。技術開発部に配属され今回の企業に繋がる技術アイデアを発明した。

心を動かされたモノ、コト

2016年イタリア中部地震の被害調査で訪れたアマトリーチェ。石積み建物の大半が倒壊し、町ごと瓦礫になっている様子を目の当たりにしました。人類数千年に渡る地震災害を解決すべく意を強くした場所です。

シャンタヌ・メノン

Co-Founder, COO
1988年インドのチェンナイ生まれ。College of Engineering Guindy、インド工科大学マドラス校卒業。東京大学にて都市防災分野でPhDを取得。構造デザイン・分析、地震リスクアセスメントが専門。

心を動かされたモノ、コト

大学時代に私に哲学を教えて下さった先生たち。私の視座を高めて下さり、目的を持って生きるように刺激をくれました。私の今の人生の目標は、最終的に社会に貢献するために活用できるよう、知識を集めたり広げたりすることです。災害リスクを減らすことで命を守っていきたいです。

問い合わせ先

E-mail: masaomi@dis-aster.com

2022年05月12日 更新