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起業・スタートアップに関するキーワードをご紹介します。

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パーパス

経営・事業戦略 

パーパス(Purpose)とは、一般的には「目的」や「意図」などと訳されている言葉です。ビジネスでは経営戦略やブランディングにおいて「存在意義」「存在理由」という意味で使われています。近年、世界は気候変動、食糧問題、人権問題など大きな問題を抱えています。企業は社会に大きな影響を及ぼす存在であるため、こういった問題と無縁ではいられません。そのため社会における自社の存在意義、つまりパーパスを明確にして外部・内部に発信することが重要となっています。また、パーパスと似たものに、ミッション・ビジョン・バリューがあります。こちらも企業の指針を明確にするもので、ミッションは「果たすべき使命」、ビジョンは「目指すべき理想の姿」、バリューは「ミッション・ビジョンを実現するための思考・行動の指針」です。これら企業理念は会社が目的を持って活動していくために重要なものと考えられています。

キャッシュフロー

資金調達・キャッシュフロー 

キャッシュフローとはお金の流れのことです。企業活動では様々なお金のやり取りが行われます。一般的な家庭よりもお金の流れが複雑であるため、企業の資金の状況を把握するためには、このキャッシュフローを正確に捉えることが重要なのです。企業では製品・サービスを売ったとしても、その売上がすぐに入ってくるわけではありません。そのため書類上では利益が出ていたとしても、手元に現金がないという状況もあり得ます。この状況を把握していない場合、黒字経営であったとしても事業を運営していく上での資金がないため、最悪の場合倒産してしまうこともあります。そのため創業期の経営者はこのキャッシュフローを把握できるかどうかが重要であるといわれます。

MVP

経営・事業戦略 

MVPとは、Minimum Viable Productの頭文字をとった略称で、日本語では「実用最小限の製品」という意味です。MVPは、顧客に価値を提供できる必要最小限の機能を持ったプロダクトを提供し、顧客のフィードバックを得て、それをプロダクト開発に活かすという考え方・手法です。エリック・リース『リーンスタートアップ』というビジネス書で紹介され注目を集めています。MVPを実践すると最小限のコストで市場に参入することができます。市場の反応を分析することで、プロダクトの検証や、将来必要となる機能を見定めたり、顧客のニーズに合わせた機能を素早く追加していくことが可能となります。また、早期に市場に参入することができるため、他社よりも優位な立場を確立できる可能性もあります。

資本金

起業・開業・設立 

資本金とは、企業の設立時もしくは資金調達によって株主から集めた、経営の元手となるお金のことです。企業設立後、すぐに利益が出たとしても、そのお金が振り込まれるのは数か月先になることもあります。その間にも必要なものを購入したり人件費を支払ったりしなくてはならないため、設立時の資本金は運転資金として重要な存在です。2006年の法改正によって1円から会社を設立できるようになりましたが、運転資金として必要であるため、一般的には300万円前後を資本金として用意しています。また、事業の拡大などで株主から新たに資金調達することもあります。この際に調達した資金は資本金にプラスされることになります。資本金は返済義務がないお金であり、株主が将来性を見込んで投資しているという証でもあるため、資本金の多寡はその企業を判断するひとつの材料となります。

シリコンバレー

経営・事業戦略 

シリコンバレーは、アメリカのサンフランシスコ・ベイエリアの南部、サンタクララを中心とした地域の通称です。Apple、Google、Facebookなど名だたるIT企業が軒を連ねる有名な地域です。シリコンバレーという名前は、電子部品である半導体(主原料:シリコン)を製造する企業が多数集まっていた渓谷(バレー)であることが由来です。シリコンバレーが発展していったのは、ベイエリアにあるスタンフォード大学による力が大きいといわれています。スタンフォード大学は、西海岸という土地で独立した産業を発展させていくため、ハイテク企業を誘致し大学の技術をつなげていくことにしました。また、学生や卒業生には起業を奨励し、起業する者には知的財産権の移譲も行いました。これによりシリコンバレーは横のつながりが強い地域となり、イノベーションを促すことに成功したのです。

NEDO

NEDOは独立行政法人のひとつで、正式名称を「国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構」といいます。英語表記では「New Energy and Industrial Technology Development Organization」であるため、その頭文字をとって通称NEDOと呼ばれています。1980年に前身となる法人が設立され、2003年からNEDOとして事業を展開しています。自身が直接研究を行うのではなく、技術戦略の策定やプロジェクトの企画・立案を行い、公募などによって産学官連携での開発を推進しています。NEDOはこの役割をイノベーション・アクセラレーターと呼んでいます。また民間企業から提案された技術シーズ(要素技術)などを検討し有望なものに助成金を交付することで、民間の研究開発を支援するといったことも行っています。

合同会社

起業・開業・設立 

合同会社とは、2006年の会社法の施行によって設けられた新たな会社形態のひとつです。合同会社は株式会社と同様に一般的な形態であり、新たに設立される会社の約3分の2が株式会社で、約3分の1が合同会社となっています。設立費用が比較的安いことや、仕組みがシンプルであることから、スモールビジネスに向いているといわれています。合同会社と株式会社では組織設計が異なります。特に異なる点は、経営者と出資者の関係です。合同会社は出資者が経営に関する権限を持っていますが、株式会社は出資者と経営を行う取締役の役割が分離されています。そのため合同会社は株式会社よりも意思決定のプロセスが簡単であるといったメリットがあります。また、合同会社は株式会社と同様に有限責任であり、会社が倒産してしまった場合、出資した額以上の責任を負うことはありません。

会社法

起業・開業・設立 

会社法とは、会社に対するあらゆるルールが法律としてまとめられたものです。以前、会社に関する法律は、株式会社は商法、有限会社は有限会社法と、別々に定められていました。これらの法律をわかりやすくし、ひとつの法として再編するため、2006年5月1日に施行されました。会社法には、会社の設立から、解散、組織運営、資金調達など、ありとあらゆるルールが定められています。会社はこの会社法に則り、健全に経営を行っていかなくてはなりません。もし会社法を守っていないことが発覚すれば、行政処分や刑事罰がくだされたり、損害賠償請求がされることとなります。また、インターネットの普及により、こうした不正(コンプライアンス違反)が発見されやすく、拡散されやすい環境になっているため、企業ではより法律を遵守する姿勢が重要となっています。

キャピタルゲイン

経営・事業戦略 

キャピタルゲインとは、株式や債権など保有している資産を売却することで得られる利益のことです。たとえば、買った時に50万円だった株式が、売る時に100万円になっていたら、差額の50万円の利益を得られたことになります。反対に買った時よりも株価が下がった時に売れば損失となり、これをキャピタルロスと呼びます。ベンチャーキャピタル(VC)は、まだ上場していないベンチャー企業の株式を取得し、将来上場した時に株式を売却して得られるキャピタルゲインによって収益をあげています。また、株式・債権・不動産などの資産は、保有していることで安定的・継続的に受け取れる利益であるインカムゲインというものもあります。株式では配当金、不動産では家賃収入がインカムゲインにあたります。

NDA

NDA(Non-Disclosure Agreement)とは、秘密保持契約のことです。取引の際には、相手方に秘密情報を開示したり、相手方の秘密情報を知ることがあります。秘密保持契約はこの秘密情報をどのように扱うかを決めるものであり、ビジネスシーンでは締結される頻度の高い契約のひとつです。秘密情報には、社内で秘密に管理されている情報や、製造ノウハウ・顧客リストなどの有用な情報などがあります。もしこの情報が流出してしまうと損失となってしまいます。また、将来的に特許を取ろうと考えているものについては、情報が漏洩し公然と知られてしまうと特許が取得できなくなります。そのためNDAはきちんと締結しなくてはなりません。

CRM

経営・事業戦略 

CRMとは、Customer Relationship Managementの略称で、日本語では「顧客関係管理」といいます。顧客情報をひとつの場所に集めて管理することで、顧客ごとの最適な対応を実現し、良好な関係を築いていくという取り組みを意味します。また、この取り組みを実現するためのシステムやツールのこともCRMと呼んでいます。CRMは近年重要な経営戦略のひとつとして認識されています。製品・サービスで溢れかえり、競合する製品・サービスが多い市場では、差別化戦略だけでは売上を向上させることは困難となっています。そのため、顧客と良好な関係を築き、企業・ブランドへの好感度を高めることで、購入率を向上させたり、口コミによるマーケティング効果を狙うという顧客戦略が注目されているのです。

イグジット

経営・事業戦略 

イグジット(EXIT)とは、企業の創業者・ファンド・投資会社などが、所有する株式をM&A(売却)したり、IPO(上場、株式公開)したりすることで利益を得る出口戦略のことです。ハーベスティング(収穫)とも呼ばれます。起業したばかりのスタートアップは、まだ展開する事業がどのような利益をもたらすのかわからない状況にあるため、企業としての価値も低く、未公開株式の株価も高くはありません。そのためVC(ベンチャーキャピタル)などのファンドは、この未公開株式を買い、将来価値が向上した時に株を売って利益を得るというハイリスクハイリターンな投資を行っています。非上場の株式を売却することは難しいため、起業家はファンドからの出資を希望する場合は、将来M&AするのかIPOするのか、といったイグジットを明確にすることが重要なのです。