資本性劣後ローン

[しほんせいれつごろーん]  資金調達・キャッシュフロー

資本性劣後ローンとは、通常のローンは負債としてみなされるのに対し、自己資本としてみなされるローンのことです。劣後ローンとは、会社が倒産した場合に、回収の優先度が他の債務より劣る、つまり優先度が低いものとして取り扱われるローンのことです。劣後ローンは回収できないリスクが非常に高い資金であるため、資本に近い資金として「資本性」「劣後」という名称がつきました。貸し倒れリスクが高いため、通常の融資よりも金利が高く設定されています。

資本性劣後ローンの特徴は、「期限まで返済が不要で、金利のみの支払い」「業績に連動して金利が変動する」「期限一括返済」などです。

コロナ禍では日本政策金融公庫と商工組合中央金庫(商工中金)によって、一時的に財務状態が悪化した中小企業等に対して資本性劣後ローンによる金融支援が行われました。