有限責任

[ゆうげんせきにん]  起業・開業・設立

※無限責任にも触れる

有限責任とは、会社が倒産してしまった際に、出資した範囲内を限度に責任を負うことです。例たとえば株式会社の出資者である株主はすべて有限責任であり、もし会社が倒産した場合は、出資したお金はすべて消えてしまいますが、それ以上の責任を負うことはありません。ただし、金融機関などからの融資を受け、経営者などが会社の保証人や連帯保証人となっている場合は返済する義務があります。株式会社以外に有限責任である会社形態には「合同会社」があります。

一方で無限責任とは、会社が倒産してしまった際に、債権者に対して負債の全額を返済する責任を負うことです。無限責任である会社形態には「合名会社」と「合資会社」の2つがあります。

以前は株式会社よりも安価で自由度の高い会社形態は合資会社と合名会社しかなかったのですが、2006年の会社法改正によって合同会社ができてからは合資会社と合名会社のメリットがほぼなくなり、設立されることもほとんどなくなりました。